【⑩カステラが手土産として人気がある理由とは?】

2024/07/27

古くから手土産やお土産、目上の方への贈り物などにご利用頂いているカステラ。

現在でも、友人のご自宅にお呼ばれした時の手土産や、実家へ帰省する際のお土産、ビジネスの商談時のギフトとしても度々ご利用頂いております。



ではなぜ昔からそのようなシーンにてご利用頂いているのでしょうか?


主な理由は3つあります。


1つは、「カステラは基本的な原材料で作られているので、苦手な方が少ない」点です。

卵、小麦粉、砂糖、蜂蜜や水あめなどで構成されるカステラは、チョコレートなどの洋菓子と違って優しい味わいで、良い意味で「パンチのある濃い味」ではありません。

さらに生地が柔らかくて歯の悪いご年配の方でも安心してお召し上がり頂けます。





2つ目は、「常温保存可能で賞味期限が長く、受け取った方への負担が少ない」点です。
相手様の冷蔵庫の状態がわからない中で、要冷蔵のケーキのようなお菓子を手土産にすると、スペース的にも負担になりますし、早めに食べなくてはいけません。

既にお菓子がたくさん冷蔵庫にある状態で貰ってしまうと、せっかくの好意が逆に負担となってしまします。


その点、カステラは未開封状態であれば常温保存可能で、賞味期限も比較的長めなので、頂き物でもゆっくりとお召し上がり頂けます。




3つ目は、「昔は非常に高級品であった」という点です。

以前の日記でも記載しましたが、昭和20~30年代まではカステラは一部の富裕層しか食べられない程に高級品でありました。

それゆえに贈り物としては非常に価値のあるものであり、貰った方も
「普段食べられないカステラを貰えた!!」と大変喜んだと言われています。





上記の理由から、「ビジネスの謝罪の手土産」としても多くご利用されていました。
ビジネスで失敗したり、迷惑をかけた時に謝りに行く相手は多くの場合その会社のトップ、「社長」になります。

社長様はほとんどの場合ご年配の方が多く、カステラが高級品であった時代から生きていた方が多かったようです。

そのような目上の方へ謝罪の意を表すには、カステラがピッタリであったと言われています。



※2023年8月放送「ウラマヨ!!」参照


以上の事が理由で、カステラは手土産やお土産、贈り物として多くご利用頂いて来ました。


ただ、現在は様々なフレーバーのカステラが発売されたり、商品が個包装となっていたりもしています。


そのため、季節を感じてもらう時の贈り物や、
職場のチームメンバー全員へのお土産など、これまでと少しづつ違った理由でご購入される事も増えてきました。


時代にあわせて様々なシーンでご利用頂くカステラ。
皆様はどのようなシーンでお召し上がりになられていますでしょうか?




〈まとめ〉

①カステラは昔から手土産やお土産、ビジネスシーンで頻繁に使われていた。


②「食べやすい」、「賞味期限が長く保管しやすい」、「昔は非常に高級品であった」などの理由からよく使われていた。


③現在はフレーバーの増加、商品の個包装化などで、さらに利用されるシーンが増えた。